「自分の意見で生きていこう」を読み終えた。
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ちきりんさんは好きで若い頃からずーっと読んでいる。この「~してみよう」シリーズも全部読んでいてその最新作で、完結作のようだ。
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意見には「正しい意見」なんて存在しません。「間違った意見」もありません。あるのは私の意見、彼の意見、あの人の意見、などだけです。
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もし「正しい意見」と「間違った意見」が存在しているなら、それは最初から「正解のある問題」だからです。つまり「正しい意見」とか「間違った意見」という言葉自体が矛盾をはらんでいるのです。
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生きて行くうえで私たちが直面する問題のうち「重要な問題」にはほぼ正解がありません。正解があるのは、たいして重要でない問題ばかりです。それはどんな人生がもっともよい人生なのか?という問いに正解がないからです。
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リプライやリツイートも同じで思考を要しません。さらに「いいね」ボタンやハート型の絵文字のような投げ銭まで開発され、今や反応には言語さえ不要となっているのです。
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本来、多大な思考エネルギーを要するアウトプット行為(自分の意見を表明する行為)がものすごく簡単にできるようになった。SNSが人気なのは「意見の無い人でも、あたかも意見のように見える反応を発信できるようになったから」なのです。そして一番厄介のなのは「反応しかしていのに意見を言っているつもり」の人です。なぜなら、反応を意見だと思い込んでいるといつまでたっても「自分には自分の意見がない」と気付くことができません。
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自分の意見を(文字であれ動画であれ写真であれ)継続的に発信していれば、その人の人格が受け手に伝わり、ファンが生まれます。
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「承認してもらうべき対象 = 自我」が確立していないと多くの人から承認を得ることはできない。
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大切なのは多くの人から認知されることではなく、正しく認知されることです。たとえ大勢から認知されてもそのイメージが「自分が理解している自分 = 自我」とズレていると、むしろ認知されていないほうが幸せだと感じられるほどつらいものです。
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誰もが「正社員として働き、稼ぎ、家庭をもつ」のが生き方として正解なわけではありません。たんにそうしたい人がそういう人生を選んでいるだけです。問題なのは「正解とされている人生を歩めないこと」ではなく「どう生きていきたいのかに関して、確固たる自分の意見を持てないこと」や「こういうふうに生きていきたいという自分の意見があるのに、それが周囲の意見と異なるため怖くてその道を選べなくなること」でしょう。
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「大企業が向いている人もいれば、ベンチャー企業が向いている人もいる」とか「離婚せず我慢したほうがいい場合もあるが、さっさと別れたほうがいい場合もある」「一般的に石の上にも三年は我慢したほうがいい。しかし、場合によってはすぐに転職してほうがよいこともある」なども同じです。これらはすべて「後から分かる偏ってない情報」であって、意見ではありません。
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自分は語彙力や表現力がなさ過ぎると嘆く人に足りないのは、多くの場合、国語力や作文能力ではなく、考える習慣と考える時間そのもののほうです。
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以上引用です
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感想は・・・自分の人生の作り方だ。
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あ、たとえ「凡人でもできる」(笑)
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ちきりんの本(~してみようシリーズ)は「自分の人生は自分で切り開く」がコンセプトだと思う。これまでの著作と同様にとても興味深かった。「切り開きたい人」には必ずや刺さるところがあるんじゃないかな。
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おそらく、ひろゆき氏の「それ、あなたの感想ですよね?」の感想に当たる部分が「反応」という言葉に近いのかなと。
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自分はこのブログを3年ほど書いている。
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何かを発信する側と、そのコンテンツを消費する側では全く違うんだよね。それはすごく分かる。
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大それた意見も持っていないし、反応も多いけど(笑)書いているときは「うまく伝わるかなー、誤解されないかなー」と自分なりに考える。
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長期的に見ればその完成した記事よりも、自分の頭で考えるというプロセスに価値があるんだろうな。
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そして、その積み重ねが自分を作っていくと。下手くそなりに続けて行けば、少しずつうまくやれる(考えられる)ようになるのかもしれないね。
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あと「他人の意見を調べない」の件がとてもよかった。調べるのはデータや情報だけで十分ということだ。
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ちなみに、本や映画、ゲームの記事を書く前は他人の感想は一切見ないことにしている。興味のあるものは公式サイトを見るくらいだ。
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絶対に下にスクロールはしない。
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オレの楽しみを奪うんじゃない(笑)
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なぜならゲームは「楽しみ」から「作業」に、感想は「正解探し」みたいになってしまうからね。少し違うかもしれないけど、これも答えが無いことなのかなと。
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この本「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」から
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たとえ拙い言葉でも、だたの白紙よりは力がある。拙い言葉を書き始めなければ名作は決して生まれない。最初から完璧なものをつくろうとして気が重くなっているなら、単純にハードルを下げてみよう。
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読書は、この世で最もレバレッジの高い活動だ。1日の労働時間とだいたい同じ長さの投資と数ドルで、おそろしく賢い人々の発見や知恵にアクセスできる。
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まさしく「おそろしく賢い人々の発見や知恵にアクセスできる」本だと思います。あと、大きな影響力のある発言者としての考え方と同時に、それゆえの苦悩も少し垣間見えた気がした。
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興味のある方はどうぞー
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