「リトル・ダンサー」を見終わった(2000年/イギリス)
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イギリスの炭坑町で暮らす11歳のビリー。ボクシングを習っていた彼は、偶然見かけたクラシックバレエに魅了される。父親の大反対を受けるも、ビリーは女子に混じって練習に没頭。その上達ぶりを見て、バレエ教室の先生はオーディションを受けさせようとする(U-NEXTより)
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とてもよかった!
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主人公の子、すごい!
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以前のアンケートで「面白いよー」とオススメで教えていただいたのだ。
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U-NEXTによると、主演のジェイミー・ベルは2,000人以上参加したオーディションにより選ばれたそうだ。そしてミュージカル化もされ、世界で公演されているらしい、はー
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街並みの風景は「ベルファスト」、ストーリーはすこーしだけ「CODA」を感じた。
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母親が亡くなってから、父親は荒れ兄とも仲が悪い。加えてビリーはおばあちゃんのヤングケアラーでもあり、決していい家庭環境ではない。
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バレエに感化されてから、さらに環境は悪化する。しかしながら、そのバレエがまた家族をひとつにしてくれるんだよね。
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つまるところ、家族愛だ。
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きっとウィルキンソン先生が、ビリーの中の母親のピースを埋めてくれたんだと思うよ。そしてビリーの頑張りが父親の喪失感を埋めたんだろう。
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幸せの連鎖だよね。
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時は1984年のイギリスだ。
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ちょうどサッチャー政権下で、民営化、規制緩和に着手して市場経済へ舵を切り「小さな政府」を目指しているころだろう。
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ビリーがボクシングからクラシックバレエへ向かう姿と、父親と兄が炭鉱労働者として資本家と闘っているところに、イギリス社会の階級、とどのつまりブルジョアとプロレタリアートの「超えられない壁」を感じた。
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そういうことも重ねて伝えたかったのかな。
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おばあちゃんと、あのビリーのことが大好きな友達もよかったね。「オー、ダンシングボーイ!」(笑)
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デビー(ウィルキンソン先生の娘)は子供なのに、澄まし顔でギョッとすることを言うのでびっくりするわ。あら、おませさん(笑)
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ラストはああいう感じで終わるんだな・・・
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ほっこりとあたたかい気持ちになれました。
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見れてよかったです、ありがとうございました。
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