獣の奏者 4完結編

小説

「獣の奏者 4完結編」を読み終えた。
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獣の奏者 1闘蛇編
「獣の奏者 1闘蛇編」を読み終えた。 . . 著者は上橋菜穂子さんで、以前「香君」を読んだことがあった。「こちらも面白いよー」と教えていただいたので早速購入。 . . ■ . . もっとつらかったのは、翌朝、針のない蜜蜂が草の上に転がっているのを見たことだった。蜜蜂は人を刺すと死ぬのだと教えられていたけれど、小さな死骸を見た瞬間、それがどういうことなのか初めて心に迫っ...
獣の奏者 2王獣編
「獣の奏者 2王獣編」を読み終えた。 . . . 「獣の奏者 1闘蛇編」の続きです。 . . ■ . . いつか、リランを見せて驚かそうと思っていたのに。主席で卒舎して褒めてもらおうと思っていたのに。そのとき、わたしを拾い上げて、育ててくださってありがとうと、わたしはあなたに育ててもらって幸せでしたと、言おうと思っていたのに。 . . 教えてい...
獣の奏者 3探求編
「獣の奏者 3探求編」を読み終えた。 . . 「獣の奏者 2王獣編」の続きです。 . . ■ . . そう、人の記憶というのは不思議なものだ。つい、一昨日の夕飯のことは思い出せないのに、五つのころに見た夕暮れの風景が心の底にあったりする。 . . 真王が、神々の子孫でないのなら、自分がいることで民が幸せになれるというのは幻想にすぎないのだ。幼...

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獣の奏者の続きです。
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なんとこの世は広いことか。そして、この広大な世に考え方の違う多くの人がひしめいているのだ。
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母と過ごした時間はわずかだったけれど、母が注いでくれた愛情が、思い出のひとつひとつが宝となっていまも心の底を支えている。わたしはこの子にとってそういう母親だろうか。
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生き物の死にざま
「生き物の死にざま」を読み終えた。 . . この手の本は好きで結構読んでいる。この本はエッセイ風に書かれていて、可愛らしいイラストもありとても読みやすかった。著者は農学博士で現在大学院の教授だそうだ。 . 「ダーウィンが来た」が好きな人なら楽しめることうけあいだ。 . . ■ . . 繁殖行動を終えたセミに、もはや生きる目的はない。セミの体は繁殖行動を終えると...

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人の一生は短いけれど、その代わりたくさんの人がいて、たとえ小さな欠片でも残していくものがあって、それが後の世の誰かの大切な発見につながる。きっと、そういうものなのよ。顔も知らない多くの人が生きた果てにわたしたちがいて、わたしたちが生きた果てにまた多くの人が生きていく。
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ジェシはちらっと母の顔を見た。自分にどうして欲しいのか、その答えが顔に浮かんでいないかなと思ったのだ。
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あの子らは将来のために今を生きている。人生を、はるか彼方までのびていく一本の道のように感じ、その上を歩いている。あのくらいの年の頃、自分はもう将来ということを意識しないようにしていた。先に人生が続いていくこと思い描くまいとしていた。いつ訪れるかもしれない死がつらくないように。人の未来を奪うことがつらくないように。
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チェルノブイリ -CHERNOBYL-
「チェルノブイリ -CHERNOBYL-」(全5話)を見終わった。 . . 1986年4月26日未明、旧ソビエト連邦のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故が発生。放射性物質はベラルーシやロシアばかりか、遠く離れた西ヨーロッパまで飛散する。人々は大混乱に陥り、その後何カ月にもわたって尊い人命が失われ続ける(U-NEXTより) . . 感想は・・・見るしかない! ...

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人は、知れば考える。多くの人がいて、それぞれがそれぞれの思いで考え続ける。知らねば道は探せない。自分たちがなぜこんな災いを引き起こしたのか、人という生き物はどういうに愚かなのか、どんなことを考え、どうしてこう動いてしまうのか、そういうことを考えて、考えて、考えぬいた果てにしかほんとうに意味のある道は見えてこない。

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以上引用です
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はー、壮大な物語だ。
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これだけの長編小説を読むのはどれくらいぶりだろう。おそらく罪と罰以来だと思う。
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罪と罰(上)
「罪と罰(上)」を読み終えた。 . . 言わずと知れた巨匠ドストエフスキーの大作だ。20代の頃からずっと「死ぬまでには一度読んでみたい」と思いながら先延ばしにしてきてようやく読むことができた。 . . ■ . . ついいましがたは、どんな形でもいいから人とつきあってみたい、という気持ちもちらと動いたのだったが、いざ、実際に話しかけられてみると、もう最初のひとことから、...

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全部で1,600ページくらいだろうか、それでも最初から最後まで一気に読める。それくらい引き込まれた。
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この作品を通して何を伝えたかったんだろう?
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読み終わってふと考える。
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火や水、風や光に対する自然愛、生き物に対する動物愛、そして家族愛、もっとマクロで見ると命の尊さと平和だろうか。ジャンルは違うけれど、個人的にブラックジャックにも通ずるものを感じた。
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主役が医者であろうと、奏者であろうと、著者の類まれな想像力でとんでもない作品に昇華する。
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あともうひとつ、少し皮肉な言い方になるけれど、普通の人生の素晴らしさも教えてくれると思う。
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自分の人生を生きれない中で必死に自分の人生を模索する。
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そういう必要が無い人生のありがたみを噛み締める瞬間があってもいいんじゃないだろうか。
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ハウス・オブ・グッチ(下)
「ハウス・オブ・グッチ(下)」を読み終えた。 . . 上巻の続きです。 . . ■ . . ビジネスマンとして彼は非現実的で、経営者として無能で、リーダーとしての資質もほとんどないという結論に達しました。このビジネスで彼が成功できる望みはほとんどないし、遠からず債権者たちはわれわれにこの社を委ねることになるだろうと確信したのです。 . . パトリツィ...

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別れのシーンはとにかく泣けた。
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もうね「エリンはリランにのってイアルとジェシといっしょにアフォン・ノア(かみがみのさんみゃく)でなかよくくらしました、めでたしめでたし」でもいいと思う(笑)
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それくらい泣ける。
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ツナグ 想い人の心得
「ツナグ 想い人の心得」を読み終えた。 . . 辻村深月さんの新作で、この本は前作があっての続編だそうだ。自分は前作を読んでいなかったがどうしても読んでみたかったので購入した。著者の「かがみの孤城」がとても好きだったからだ。 . *ここから先はネタバレの可能性があります。 . . . ■ . 嬉しすぎて、この言葉だけでこれから先何年か生きていけそうな気...

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あとね、すごくほっこりした件は
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カザルムでは、入舎して無事に一年の学業を修めた夏、故郷に帰った子どもたちは、母親から帯に木の芽を刺繍してもらう。この一年もしっかり芽が出るようにという願いを込めた刺繍だった。たいがいの親たちは奮発して金糸で刺繍をするので、金の芽とも呼ばれている。帯を見て、金の芽の数を数えればその子がどの学年かが分かるのだった。
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なんて可愛らしい!
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今年のほっこり度ベスト3に入る。
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あ、エリンは刺繍するのを忘れてたんだけどね(笑)
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最期にこの本「マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険」から
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マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険
「マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険」を読み終えた。 . . 著者のスザンヌ・シマード氏はカナダの森林生態学者で、ブリティッシュコロンビア大学の森林学部教授だそうだ。 . 好きです、自然や動物の持つ驚愕のパワー!みたいな本(笑)面白そうだったので購入。 . . ■ . . 最も古いコロラドビャクシンの樹齢は約1500年、いちばん古いホワイトバー...

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「だが、人間は自然の一部であり、自然と闘うということは必然的に自分との闘いを意味する」レイチェル・カーソン
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そして「資本主義の次に来る世界」から
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資本主義の次に来る世界
「資本主義の次に来る世界」を読み終えた。 . . 著者はイギリスの経済人類学者で、欧州グリーン・ニューディール諮問委員もつとめているそうだ。面白そうだったので購入。 . 原題は LESS IS MORE. How degrowth will save the world でこの人の本は初めてだった。 . . ■ . . 研究者たちは、陸上昆虫の数が10年ごとに...

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「人類はいずれ非常に高い代価を支払うことになるだろう。知られる限り宇宙で唯一の生物群に対して大量殺戮を行ったことへの代価を」米国科学アカデミー紀要
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素晴らしい仲間と一緒に、リョザ新王国を出て、ハジャン、そしてトゥラ王国、ラーザへと素晴らしい非日常が体験できました。
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読めてよかったです。ありがとうございました。

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